***** 知っているようでいて知らない!?消火器などの器具・設備について *****
粉末消火器(加圧式)
粉末消火器はごく一般的に設置されています。
基本的にABC消火器と言いあらゆる火災に抜群の消火力を発揮する万能型と言われています。
消火剤はりん酸アンモニウム等を主成分とした微細な粉末で、窒息効果及び負触媒効果によって消火させます。
加圧式とは内蔵されたガス容器がレバーを握ることにより放出し、その圧力によって消火剤を外部に放射されるものです。
粉末消火器(蓄圧式)
蓄圧式とは本体容器内に薬剤と共に窒素が圧縮されています。
0.7〜0.87MPaの範囲内で密閉されていて、本体上部には指示圧力計が設けられ内部の圧力が一目で分かるようになっています。
強化液消火器
水にアルカリ金属塩などを加えたもので水単独のものより消火効果は大きくなっています。
霧状に放射される為普通火災、油火災、電気火災に使用できます。
水による冷却効果の他、アルカリ金属塩による負触媒効果が得られます。
又、強化液は凝固点が非常に低くなっている為、他の液体よりも寒冷地に設置される物に向いています。
これも蓄圧式の為、支持圧力計が設置してあります。
二酸化炭素消火器
本体容器は高圧ガス保安法に基づいています。
その為、容器上部には充填ガスの種類・内容積・試験圧力・試験年月日が打刻され、更に二酸化炭素容器であることを表示する為、容器表面積の上部2分の1が緑色になっています。
二酸化炭素は充填された状態では液体で放射されると気化されてドライアイス状となり、冷却効果と窒息効果により消火します。
泡消火器
水成膜泡、合成界面活性剤等の消火薬剤を用いたもので、放射の際空気を注入して泡を発生させる特殊な形のノズルが付いています。
その他基本的には強化液消火器と同様です。
住宅用消火器
住宅用消火器は赤色の決まりが無いので、見慣れないかも知れませんが性能は問題ありません。
天ぷら等の油火災やストーブ火災、コンセントからの電気火災などあらゆる火災に対応します。
指示圧力計が付いてますので、一目で使用可能かが確認出来ます。